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曲者

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「墨を磨る」という作業にこれだけの差が生ずるとは思ってもいなかった、と一人の弟子。今日のお稽古時のことである。同じ銘が入った墨を使っている二人の墨色が見事なまでに違ったからだ。墨色が悪い方の弟子に聞くと、墨にはひびが入っていて磨っていてもすぐに折れてしまうという。もう少し濃く磨りましょうと何度か助言しているもののなかなか濃くならない様子。どこが違っているのだろうか?
ありがたいことに以前、ある先生から墨の真贋の見分け方を教わった。同じ銘が入っているにもかかわらず、一方は所謂コピー商品である。磨っても香り、色、発色すべてにおいて劣る。しかも早く腐ってしまい旨味が少ない。ただし、安い。しかし特に安いわけでもない。この少々安いが曲者である。大きく値段が違うと頭から疑ってしまうが、僅かだと得した気持ちになって買ってしまうらしい。これは書道用品全般に言えることで隣国製には要注意である。その点日本製は高いが安心できる。しかし、困ったことに私が表現したい羊毫筆の線を出すにはやはり中国の画仙紙の方が良い。
ところで書きにくいのは墨のせいだと思いこんでいるあなた。紙に問題がある場合のほうが圧倒的に多いことをご存知?ここでは長くなるので割愛。あとは教室にて。
さすがに「それは偽者です」とは言いにくいものです。

午後は久しぶりにのんびりカメラを持って近場を散歩。近場といっても車での移動は必至のシアトル。2,4枚目は70-300mm使用。