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初梅と寒椿

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「個性は自然とにじみ出て来る」
以前、5年ほど前であろうか、明藤書道会の会報誌に紹介したことがある。師匠の字を追いかけて、同じような文字を書きたいと研鑽してもまったく同じ字を書けるわけは無い。たとえ似ているその字の中にも自然と作者の個性が現れてくるという意味である。裏返すとそれは無理をして人と違った独創的な文字を書く必要は無いということである。人と違った結体や書風(スタイル)にこだわり基軸から逸脱することこそ悲しいことで、大切なことをなくしてしまうことになりかねない。ただし、勉強していく中で師の書風に自分の好きな古典の結体を取り入れたり、起筆、収筆に独自の変化を求めることはこのことにあらず、逆にそれはすごく大切なことである。
第10回記念玄和全国競書大会審査所感(三浦士岳先生)の中にこのような文(一部)が載っていた。『幼年部から小学生低学年部においてはやはり「らしさ」が大切だと感じられた。その年代に見合った書きぶり、子供らしさ、小学生らしさの表現が明暗を分けたように感じる』と。そう、この三浦先生の言う「らしさ」こそが子供の個性である。このことは大人にも当てはまる。指導者はこの文章から多くを学んでもらいたいと思う。

今日はポートランド教室稽古日。中休み、和光先生に案内され遍照寺の裏口に出てみるとそこには一輪の梅の花が私を出迎えてくれた。春は確実にやって来ていた。

Canon 1D 使用。9年前、Canon初のプロ仕様デジタルカメラとして登場。先般、オークションにて当時の20分の1の価格で入手。シャッターの音が心地よい。